Expert Advisor/Vision (EA/V)

リアルタイム・モニタリング・インテリジェンス

SightLine Expert Advisor/Vision(以下EA/Vと略記します)は、統計解析ソフトウェアとグラフ作成ソフトウェアが効果的に統合されており、従来の監視ツールの枠をこえた業界で最も視覚性に優れた、インタラクティブで使いやすいパフォーマンス情報の分析ツールです。

EA/V

EA/Vは、これまでにない方法でITシステムの現在または過去のパフォーマンスをリアルタイムにモニタリング(監視)可能であり、過去データより将来をトレンド予測することも可能です。

  • 統計解析ソフトウェアとグラフ作成ソフトウェアの統合
  • インタラクティブな操作性
  • 現在/過去データのモニタリングと分析
  • トレンド予測

メトリクスの複合的/統合的な対応

Power Agent(PA)/Interface Agent(IA)より収集したメトリクスを区別なく透過的に処理することが可能です。これにより、サーバー等のパフォーマンス情報とSNMP対応機器、データベース、アプリケーションから収集したパフォーマンス/イベント情報を複合/統合的に監視、解析/分析することができます。


障害予兆検知

EA/VはITビジネス・サービスにおけるクリティカルパスをITインフラストラクチャ全体で特定しモニタリングすることで、問題の発生の前にそれを検知し、パフォーマンスの大きな障害となる前に解決することが可能です。


ルート・コーズ・アナリシス(根本問題分析)

EA/Vでインタラクティブかつ効果的に多くの分析/解析プロセスを行えるため、問題解決まで、たとえば数時間あるいは数日かかっていた原因分析プロセスを数分に短縮することができます。


プロット表示

EA/Vは収集されたメトリクスや解析/分析結果を12種類のグラフ・プロット表示で可視化することができます。監視コンソール等に常時表示するために、自動的に再描画する間隔も設定することができます。表示方法は多様ですが、すべてクリック操作で行うことが可能です。たとえば、線プロットでデータを表示していたデータを、瞬時に分散プロットやその他12種類のビューに切り替えることができます。

プロット表示

豊富な機能を持つ高度な分析/解析ツール

SightLineの統計分析ツールと相関分析エンジンにより、データを実用的な情報に可視化し、効果的にパフォーマンス分析や問題解決をおこないます。

AutoAlert (アラート機能)
特定メトリクスに対するユーザー定義イベントに基づきしきい値を監視し、しきい値を越えると警告メッセージが発信され、続いて定義した外部プログラムを起動等のアクションを実行、あるいはEメール等でアラートを通知します。しきい値の設定は、ユーザー設定、変化率、正規分布などに基づきメトリクスに対して複数定義するなどの柔軟なアラート設定が可能です。
AutoAlert詳細

AutoThreshold (最適しきい値設定機能)
対象となるメトリクスの通常の挙動を正規分布としてとらえ、その偏差に基づき、最適なしきい値を導き出します。これにより、今まで担当者の経験と勘に頼っていたしきい値に、適切なものを設定できます。

AutoAnalyze (分析機能)
方程式またはルール定義を使用し、サービス・レベルに影響を及ぼしている可能性がある特定のメトリクスを検索し、定義した条件に従い分析します。条件が当てはまると、AutoAnalyzeは対象メトリクスの挙動やパフォーマンス問題の可能性がある特定メトリクスをハイライトした一連のレポートを生成します。

AutoInvestigate (診断機能)
収集したメトリクスの定常パターンから逸脱した挙動を起したメトリクスを分析診断することができます。今まで見逃していた潜在的な挙動を早期発見することにより、予防的処理を行うことが可能となります。
AutoInvestigate詳細

AutoCorrelate (相関分析機能)
特定のメトリクスの挙動パターンと他のすべてのメトリクスとの相関分析を行えます。AutoCorrelateは業界最先端の相関分析エンジンであり、ITインフラストラチャ全体に存在する大量のメトリクス情報の相関関係を高速かつ的確に導き出すことができます。これによりシステム全体のメトリクスを素早く分析し、問題と原因を正確に特定して担当者が迅速に問題箇所を修正できます。
AutoCorrelate詳細

Trend Analyzer (トレンド分析機能)
収集/蓄積されたメトリクス情報から回帰分析モデルによりトレンド分析を行うことができます。導かれた回帰分析モデルはAutoAnalyzeで利用することができ予測モデルに適応していることの分析が可能です。
Trend Analyzer詳細

Expression
Expressionはプログラミング言語Cのサブセットのスクリプト言語であり、多数の演算子および組込み関数を利用して数式演算モデルの定義を行うことができ、データを柔軟に演算、変換、加工、処理を行うことができます。メトリクスの値を演算したり、定義済みのメトリクスを元に条件設定等の演算を施した新メトリクスとして再定義することにより、高度な分析/解析およびレポートを行えます。


柔軟なレポート/アラート

SightLineソフトウェアは、いつでもどこからでもアクセスできる、リアルタイム・レポートを提供します。

AutoReport (レポート機能)
AutoReport機能により、業務要件を反映したユーザー定義の、あるいは定義を多様に組み合せた広範なカスタム・レポートを作成できます。

AutoWeb (Webレポート機能)
AutoWeb機能は、生成したレポート・データをブラウザ環境に対応したWebページとして表示できます。レポートはスケジューリングによる自動更新ができ、内部または外部ユーザーによるアクセスが可能なため、技術責任者や管理責任者にシンプルかつ的確にレポートを提示できます。

パフォーマンス/予兆検知レポート
Power Agentや豊富なInterface Agentを使用して、様々なプラットフォーム、データベース、ストレージ、アプリケーションより、パフォーマンス・メトリクスを収集します。これらの収集データは、事前に定義したしきい値の設定と比較し、しきい値違反の場合はアラート発生をおこないます。このことにより、パフォーマンス障害の発生を事前に予兆検知し、目標とするサービス・レベル(SL)の達成にも貢献します。

アラート・レポート
EA/Vのコンソールにすべてのパフォーマンス・アラートを表示することができ、また、EメールやSNMP Trapにもアラートを送信可能で、カスタマイズしてオペレーションのインストラクションや診断プロセスへの連携することも可能です。


統合運用監視フレームワーク連携

SightLineは一般的なSNMPベースのエンタープライズ・フレームワークやツールと統合します。カスタム・メトリクスは、HP OpenView、BMC PATROL、Tivoli Enterprise、またはCA Unicenterなどの管理プラットフォームと交信しイベント自動化機能と併用することもできます。


Microsoft連携

Microsoft連携機能によりMicrosoft Office等のアプリケーションとのOLEを用いた連携動作が可能です。EA/VのプロットをMicrosoft Word文書にリンクしたり、Microsoft Excelスプレッドシートにリンクすることができます。また、SightLineデータをMicrosoft SQL Serverデータベースに書き出すことにより、さらに他社プロダクトの連携を行うことができます。

OLEサンプル OLEサンプル

VMware ESXからのモニタリング

EA/VにはVMware用のPower Agentが含まれており、これによりVMware ESXよりパフォーマンス・メトリクスの取得が可能となります。
Power Agent for VMware ESX Servers


応答性

EA/Vではパフォーマンス・モニタリングにかかる負荷を、サーバー等の監視対象ではなくデスクトップに課すことにより高速なレスポンスを実現しています。


動作環境
ハードウェア

効果的にEA/Vを動作させるリソースは解析/分析するメトリクス数や蓄積期間に応じて変動します。

ソフトウェア

●Windows Server 2003, 2008, 2012
●Windows Vista, 7, 8